偽者と本物の違い
偽者と本物の違いって、いったい何だと考えさせる。形式よりも実質、外面より内面、飾りより心、といったことを、これでもかというように、説いているように思える。偽作家に扮した詐欺師と、彼に師事する少女の交錯を描いた、倉本聡の「玩具の神様」を、ひとつの町を舞台に、ひとまわり大きく描いた作品だ。存分に楽しめ、感じさせられる傑作です。
巨匠黒澤明監督への挑戦状
本のまえがきで三谷氏は次の4つの骨格を全部まとめた感動的な話を作りたかったと述べている。「1、ニセモノが本物以上に活躍する話。2、自分とは関係ない人たちの為に命を賭ける話。3、仲間を集めていく話。4、知恵くらべ…舞台はできれば法廷が望ましい。」 まさにこれは黒澤さんの「七人の侍」を多分に意識した構成である。ちなみにシナリオ本文中にも七人の侍を引き合いに出す場面がある。 個人的にはこのシナリオの評価は高い。だが、私は星4つにとどめておきたい。なぜなら、三谷さんにはまだまだ可能性があるからだ。三谷さんの今後のさらなる活躍に期待したい。
映像と合わせて観たい作品
シナリオだけにここまで感動する作品だとは思わなかった。 とにかく面白い!三谷幸喜はもともとコメディー作家だけに、「これを役者が演じたらかなり笑えるだろうなぁ」と思う場面が多々あった。 「ドタバタしてて、ハラハラさせて、でも最後は感動できる」まさに作者の思うつぼだったが… やはりこの作品、映像と合わせて観てみたいものである。 シナリオは小説とは違うし、役者が演じてこそ本当の面白さが分かると思う。キャストもかなり豪華なようだ。 にも関わらず放映当時は視聴率が悪かったらしい。テーマが法廷ものというのはやはり難しいのだろうか。 こんなに面白いドラマなのに…と思うと勿体無すぎて、この面白さを世界の中心で叫びたくなる。笑
未来のクリエイターへ
三谷幸喜の最高傑作と言える作品だと思います。 最後の法廷シーンが破綻しているのは御愛嬌。 沢山笑って、胸が熱くなって、最後はあたたかい気持ちになれる。 これぞ三谷脚本。 単純に作品を楽しみたい人は、実力派の役者が出演しているビデオ等を見れば事足りますが、脚本やシナリオを勉強している人にとって、脚本がこのような形で発売されている事は、とても大きな意味を持ちます。 この本が絶版されず、シェイクスピア作品のように後世にも親しまれていく事を願って止みません。
映像が見たーい!
今までシナリオ本は読みにくい物だと思っていましたが、この本でその考えが一変しました。 ストーリーの面白さに引き込まれるのはもちろんのこと、まるで実際の映像を見ているような錯覚を覚えます。 実は私はTV放映を見ていないので、他の方も書いておられますが、DVD化を切に望みます。
角川書店
俺はその夜多くのことを学んだ (幻冬舎文庫) 仕事、三谷幸喜の (角川文庫) それはまた別の話 (文春文庫) オンリー・ミー―私だけを (幻冬舎文庫) 気まずい二人 (角川文庫)
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