バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ(全曲)



バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ(全曲)

商品カテゴリー:ミュージック,CD,DVD,クラシック,音楽
収録曲:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV1001, 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV1003, 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWV1005, 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番ロ短調BWV1002, 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004, 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006,
セールスランク:12065 位
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淡々と演奏

8年前に購入した前橋汀子さんのCDが壊れてしまい、同じものを買うつもりで探していた所、興味そそられるレビューがあり、コレを選んでみました。

結論から言わせて頂くと、失敗です。

全体的に淡々と進むだけで、演奏というよりはタイプライターを早撃ちしてるような感覚を覚えます。一音一音は綺麗に出ていますが、スピッカートが多用されており荒っぽく感じます。引き方も拙速な感じがして、バッハ独特の荘厳さを感じられません。
録音も古さを感じます。

好みの問題だと思うのですが、あまり私は好印象を受けませんでした。
パルティータ3番ホ長調は、問題なく聴けます。

弾き倒すとはこういうこと。

この人のヴァイオリンは、美しいというよりもとにかくカッコいい。
「大バッハ」の作品を前にしても堅くなるどころか自由自在なのは、
ハイフェッツならではだと思います。今後も、こんな無伴奏が録音されることは
まずないでしょうし、その価値は上がるばかりだと思います。

ハイフェッツの凄いところは、とにかく始まったら終わりまで悩みがないこと。
指は忙しく正確に回り、弓は滑らかで、音色はどこまでも明澄。
変な重々しさやひっかかりはまったく感じられません。
それだけに、小難しいのがお好きな方からは浅い演奏と思われがち。
ですが、ハイフェッツの内なる情熱は、ボウイングの速さと鋭さ、
熱っぽいトリルにおいて、十分感じられます。

全6曲、どれを取っても平均点以下の出来のものはありません。
個人的には、厳格で多声的なソナタよりも、アルペジオ風の旋律が多い
パルティータのほうが、素晴らしい仕上がりだと思います。
特に、パルティータの2番と3番は何度聴いても、ハイフェッツのがベストですね。

あらゆる作曲家の音符が、ハイフェッツの音楽になって出てくる。
演奏芸術家としては、最高の人物だと思います。
同じく驚異のテクニックで数々の録音を残してくれたグールドは理知の人でしたが、
他方、ハイフェッツは感性の人だった。そんな気がします。
なんで今まで聴く機会がなかったのかな?と。

技術は高いが、ただそれだけの面白味がない演奏をするヒト・・・そのイメージが選考し、なかなか聴く機会がなかったハイフェッツ。
なのでこれを聴いたときにかなりの衝撃を覚えました。
「あぁ?、なんで今まで聴かず嫌いだったんだろうっ!もったいないことした!!」とでも言う衝撃といいましょうか。

彼の精神性を感じる、甘さや叙情感を削ぎ落としたバッハ。孤高なのに決して冷たい訳じゃない。その卓越した技巧で、難なく弾きこなすのも凄い。
これを聴いたとき「こう云うのが聴きたかったッ・・・!」と感じたのは、 ハイフェッツのテクニックだけではなく、バッハ捉え方が私の感性に合っていたからかもしれません。
久々に買ってよかった!と思える1枚(・・・2枚組ですが)でした。
ストイズムという美学

ハイフェッツの音色を聞くと、私はいつも「孤高」という言葉を思い出す。彼の音は常にストイックで、センチメンタリズムという贅肉は徹底的に剥ぎ取られている。リスナーへの迎合などとは無論、無縁。圧倒的な技術と洗練された感性を駆使して、彼のアルコは疾走する。

バッハの無伴奏ヴァイオリンのための作品群は、虚飾を排して音楽理論を追究したストイズムの人、バッハの作品の中でもひときわストイックな作品である。無伴奏チェロ組曲も弦楽器1本という編成においては共通しているが、無伴奏ヴァイオリンのための作品群の方が、より厳格な雰囲気を持っていると言ってよい。ハイフェッツのような音楽家にこれ以上相応しい音楽はないのではないだろうか?

ソナタ第1番の「フーガ」やパルティータ第2番の「シャコンヌ」など、高度な対位旋律を備えた曲をさらりと弾きこなしてしまっているのはさすがに圧巻であるが、個人的にはパルティータ第3番の「プレリュード」が好きだ。真夏の太陽を思わせる快活でスポーティな曲調はどちらかといえばバッハの厳しいイメージと相反するところがあるが、整然と並べられた音はバッハならではのもの。3本の弦を高速に往復するフレーズを粒ぞろいのスタッカートで駆け抜けるところなどは鳥肌が立つほどカッコよく、まるでスポーツカーで疾走するような爽快感を感じさせてくれる。

ストイズムという美学。これほど男っぽい無伴奏ヴァイオリンは他に知らない。
慎ましやかでロマンチック、そして美しい・・・

ハイフェッツとくれば、近代ものをばりばり弾きまくる印象が強いのだけれど、意外にも??古典でも素晴らしい演奏を残しています。
これはその代表作ではないでしょうか??
バッハの無伴奏はヴァイオリニストで弾かない人はおそらくいない名曲で、CDの数も数え切れないほどあるのですが、その中でもトップにおきたい演奏です。
この演奏を聴けば、ハイフェッツが卓越した技術のほかに、深い音楽性を持っていたことがわかるでしょう。
華やかではありません。
慎ましやかでロマンチック。
すみずみにまで、気遣いのいきとどいた美しい愛情あふれるバッハです。
ハイフェッツファンはもちろん、そうではない人にもぜひお勧め。
ハイフェッツ、万歳ーーーーー!!



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